ロータリークラブとは

【ロータリーの目的】

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。

第1  知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。

第2  職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。

第3  ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。

第4  奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。

   

【ロータリアンの行動規範】

ロータリアンとして、私は以下のように行動する。
1. 個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準をもって行動する。

2. 取引のすべてにおいて公正に努め、相手とその職業に対して尊重の念をもって接する。 

3. 自分の職業スキルを生かして、若い人びとを導き、特別なニーズを 抱える人びとを助け、地域社会や世界中の人びとの生活の質を高める。

4. ロータリーやほかのロータリアンの評判を落とすような言動は避ける。

※2011年9月のRI理事会において、1989年規定審議会で採択された「ロータリアン」の職業宣言」が「ロータリーの行動規範」に変更。

※2014年10月のRI理事会において、再度、内容変更。

   

【ロータリーの活動】

■クラブ奉仕
会員相互の親睦を深め、和気あいあいとした協力体制を作ります。
また、クラブ全体の運営・調和を図る役割もあります。

■職業奉仕
会員にとって最大の奉仕活動は自身の職業そのものです。
すべてのロータリアンが各自職場での代表でありロータリーの理想の模範を示し、その理想を分かち合うように勧めることを目的とします。これを端的に表したのが有名な四つのテストです。

■社会奉仕
地域社会の中でその社会が欲しているものを探しだし、そのニーズに対して適切な奉仕活動を行います。

■国際奉仕
国際的なプロジェクトでボランティアをしたり、海外のパートナーとの共同活動を通じて、平和と相互理解を推進します。

■青少年奉仕
ローターアクト、インターアクト、ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)、ロータリー青少年交換などを通じて、青少年や若い世代の社会人がリーダーシップ能力を伸ばせるよう支援します。

   

【ロータリーの誕生とその成長】

 20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。

 ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼できる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。

 こうして1905年2月23日にシカゴロータリークラブが誕生しました。
それからは、志を同じくするクラブが、つぎつぎ各地に生まれて、国境を超え、今では200以上の国と地域に広がり、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します。

 このように歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々にまで拡大するにつれて、ロータリーは世界に眼を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面に渡って多大の貢献をしています。

  

【日本のロータリー】

わが国最初のロータリークラブは、1920(大正9)年10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年4月1日に、世界で855番目のクラブとして、国際ロータリーに加盟が認証されました。

日本でのロータリークラブ設立については、ポール・ハリスの片腕をしてロータリーの組織をつくり、海外拡大に情熱的に取り組んだ初代事務総長チェスリー・ペーリーと、創立の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次などの先達の功を忘れることができません。

 その後、日本のロータリーは、第2時世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退します。戦後1949年3月になって、再び加盟しますが、この時、復帰に尽力をつくしてくれたのが国際ロータリーの第3代事務総長ジョージ・ミーンズでした。

 その後の日本におけるロータリー拡大発展は目覚ましいものがあります。ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりました。

   

ロータリーソング

≪奉仕の理想≫
作詞/前田和一郎(元京都RC)  
作曲/萩原栄一(元東京RC)
奉仕の理想に 集いし友よ
御国に捧げん 我等の生業
望むは世界の 久遠の平和
めぐる歯車 いや輝きて
永久に栄えよ
我等のロータリー ロータリー

≪我等の生業≫
作詞/高野辰之
作曲/岡野貞一
我等の生業 さまざまなれど
集いて図る 心は一つ
求むるところは 平和親睦
力むるところは 向上奉仕
おおロータリアン 我等の集い
≪それでこそロータリー≫
作詞・作曲/矢野一郎(東京RC)
どこで会っても やあと言おうよ
見つけた時にゃ おいと呼ぼうよ
遠い時には 手を振り合おうよ
それでこそ ローロー ロータリー

≪手に手つないで≫
作詞・作曲/矢野一郎 (東京RC)
1.
手に手つないで つくる友の輪
輪に輪つないで つくる友垣
手に手 輪に輪 ひろがれまわれ
一つ心に おおロータリアン
おおロータリアン
2.
手に手つないで つくる友の輪
輪に輪つないで つくる友垣
手に手 輪に輪 ひろがれまわれ
世界とともに おおロータリアン
おおロータリアン