退任挨拶


会長　麝香　敏信

 ２００５年７月から２００６年６月までの一年間、長いようであっという間の一年間であったような気がします。

　私という若輩者を会長に推挙していただき、なんとか、無事河北ロータリークラブの会長の役目を終えることができましたのも皆様のご協力のたまものと感謝しております。

　会長のまず最初の仕事といえば、幹事の選任でございまして、この大事な役目を表守活さんにお願いいたしましたところ、喜んでお引き受けいただき、スムーズなスタートを切ることができました。そして、会長エレクト研修セミナーに参加し、とうとう始まったなぁと身が引き締まる思いでした。

　さて、年度が始まる前に、第一分区会ガバナー補佐である、高本様招集の会長幹事懇談会の中で開口一番、「来期こそはあなたのクラブからガバナー補佐を」ということを聞き、最初はどうやってお断りすればいいかと思っておりましたが、断り続けるわけにはいかないということで、いろいろ考えているうちに、当クラブに最適な方がいらっしゃることに気づきまして、桶谷さんにお願いすることとなりました。

　桶谷さんも相当悩んでおられたようですが、当クラブのことをいろいろ考えていただき、ご決断頂くことができました。

　お返事をいただいたときには言葉にあらわすことができないくらいの気持ちで、桶谷さんには感謝の気持ちでいっぱいであることはもちろん、私自身、最大限の協力をさせて頂かなければと思ったわけで、また、姉妹クラブの山形河北RCの井上さんも同年度にバナー補佐ということで井上さんも相当悩まれた末での決断とお聞きし、これも何かのご縁なんだなぁと感じたわけであります。

　また、２５人の会員数という創立以来最低の人員でのスタートで「なんとか増強しなければ」という気持ちが会長・幹事の私たちばかりではなく、会員の皆様全員に芽生えたのだと思います。少人数であったこと、あるいはわたくしたちが会長・幹事であるということでご不安に思われたからかもしれませんが、まとまりのあるクラブの運営をできたのではないかと、うれしく感じました。

　結果的には４名の増強ができ、欲を言えばもう一人で３０人だったなぁという思いはあるのですが、新しく会員になって頂いた方々の行動力に期待し、来期への引き継げればと思っております。

　このように、一年間をすごし、年度末の例会と併用して、念願の山形河北RCとの合同例会を開催することができ、楽しい時間をすごし、よりいっそうの親睦を図ることができました。合同例会に際しましては会員の皆様方にいろいろご協力頂いたことをこの場を借りましてお礼申し上げます。

　このように前年度は会長のわたくし麝香と表幹事で運営させていただきましたが、何とか役目を終えることができました。これも会員の皆様、事務局の南さんのおかげだと、心より感謝し、御礼を申し上げる次第でございます。一年間、どうもありがとうございました。

幹事を終えて


幹事 　表　守活

　２００５年から２００６年にかけて向こう一年間、皆様のご協力のおかげで、幹事の役を終えることが出来ました。有難うございます。発足時、会長が四十六歳、幹事が四十ニ歳という若輩の上、会員数が二十五名という当クラブ創立以来の最も少ない人数での船出は会員の方に多くの不安をお与えしていたのでは・・と思います。私も途方にくれた事がございましたが、麝香会長の「しゃあーないやろ。」の一言で私も吹っ切れた気持ちになって、私達の活動が始まりました。

　 そういった中、最初で最大の難関は当クラブからガバナー補佐になる方を選出する事でした。それは当時のガバナー補佐であられた金沢南ロータリークラブの高本さんからその旨のご依頼があったからです。最初はどうやってお断りしようかと私達は相談していたのですが、その方の、あくまで控えめで、その真摯な態度に私達は正直言って降参してしまいました。そして「これは何とかしなきゃ・・・」と、会長と私は一様にその思いを強くしてしまったのです。それから私達の悪あがきが始まります。

　まず、ガバナー補佐ってどんな事をしているのか？から調べ始めました。しかしそれを調べれば調べるほど、その大変さに改めて私達は恐れおののいてしまいます。そして、そんな大変な役に当クラブで誰がふさわしいのか？そしてその方にお願いするにはどうしたらいいのかを会員の色々な方に相談致しましたが、妙案が思いつかず、しまいには該当する方に対して血判状まがいの署名活動まで行なってしまいました。あまり深く考える習慣が無かった私達の場合は、しょせん、この程度の事しか思いつきませんでした。
しかし、最終的に当クラブの桶谷さんがガバナー補佐の大役を快く請けて頂きました。でも、実は最初から私達は桶谷さんに決めていたのです。この人しかいないと思っていました。そして桶谷さんが「わかった。」と、おっしゃって頂いた時、麝香会長は少し泣いていたようです。いい人ですね。しかし私はそこまで人間が出来ていないので、正直なところ、ホッとしていました。

　しかし、そんな事をやって、右往左往している私達の周りに少しづつ会員の皆さんとの連帯感が生まれてきたようです。そのうち、いろんな方からの紹介を受け、新たに会員になる方も増えていきました。有難いことです。でも、中には私が愚痴を言ったり、失礼な物言いや態度を会員の方に対して、してしまった事も数限りなくありました。申し訳ありませんでした。

　私はロータリーに入会して通算十二年ほどになります。しかし、これまでのロータリー活動は会員の皆さんとの表面的な付き合いでしかなかったと感じています。そして、私はいま、それをとても恥じています。
この話の発端は高本さんの真摯な態度に接してから始まっています。もしかしたら、その行為そのものがロータリー精神の基本かもしれないと思い始めています。人のつながりの大切さと会員の皆さんの素晴らしさに改めて気が付いたこと、そして、私たちに係って頂いた皆さんへの感謝の気持ちが今、私の中であふれかえっている事に自身の幸運を感じています。ありがとうございました。

　 最後になりますが、麝香会長に於かれましては、ご苦労様でした。今後とも末長いお付き合いのほど、よろしくお願い致します。


◇チャリティ茶会収益金寄付

　チャリティ茶会の収益金から15万円をかほく市３中学校の教育振興資金として寄付した。麝香会長が、遠田敏博教育長に手渡した。